【この記事は2009年8月14日に書かれたものを加筆・修正したものです】

目次

アメリカのホテル選び

アメリカのモーテルではチェックイン時に写真付きのIDの提示を求められます。
これはアメリカ全土で共通した法律の様ですね。
日本から入国される方はパスポートを提示すれば大丈夫。

この度で学習したのは、ロビーに入った段階で嫌な雰囲気を感じた場合、
ほぼ確実に衛生面で問題があったりします。
宿泊先を選ぶ際にはご自身の直感を信じることがとても大切です。

しかし、予約を破棄するとキャンセル料金が発生しますので
日本から予約される方は事前に十分な宿泊先の情報を得る必要があります。

このブログで良かったと書かれているモーテルなら、衛生面は大丈夫です!

グランド・キャニオンへ

さて、今日はこの旅最大のイベント、グランド・キャニオンに行きます。

グランド・キャニオンを見る為には複数の選択肢があります。
1.ウエスト・リムに最近できたばかりのスカイ・ウォークから見る。
2.景色は素晴らしく観光客が少ないノース・リムから見る。
3.ヘリコプターやラバ、徒歩で谷底の村に下りて、見る。
4.最もポピュラーなサウス・リムから見る。

今回はサウスリムからグランド・キャニオンを臨むことにします。

フラッグスタッフを出発してから180号を北上します。
一カ所64号と交わるT字路を右折しるだけ、後はひたすら真っすぐでした。
地図に頼らなくとも問題なさそうです。

グランド・キャニオン・ヴィレッジ入り口

そしてグランド・キャニオン・ヴィレッジに到着・
入場する際に25ドル支払います。
少々高額ですが、このチケットで日間グランド・キャニオンに出入りできます。

グランド・キャニオンヴィレッジ内には複数の駐車場がありますが
入場ゲートに近い方からスロットは埋まっていく様です。
私は運良く最もゲートに近いスロットに車を入れられました。
ほとんどの車は空きスロットを求めて駐車場内を周回していました。
できれば朝早くに到着されるのが良いかと思います。

では、早速渓谷・・・

( ゜д゜)ぽかーん

初見で言葉を失います。

あまりの広大さに焦点を合わせる機能が混乱しました。
目が慣れるまで数分かかります。
想像以上です。

周囲から多くの英語以外の言語が聞こえます。
みんな驚いています。

グランド・キャニオン・フィレッジ内には他にも楽しめる施設やイベントがあります。
例えばレンジャーによるガイドやマーケット、キャンプ場に、ロッジ。
時々コンサート等も開催される様です。

でも今はこの壮大な景色を眺めるだけで大満足。
一カ所に数十分佇み、場所を移動してまた数十分。
この繰り返しだけで正午から夕方まで。

少し見る場所を変えるだけで、また雲や太陽の位置で渓谷はその姿を刻々と変えていくのです。
できれば数日ここに滞在してグランド・キャニオンの様々な表情を楽しみたいですね。

日没が近づいてくると雨が降り始めました。
たくさんの観光客がずぶ濡れで震えています。
海抜2000メートル以上ある上に、8月であってもこの付近は摂氏12度まで冷え込みます。
例え到着時に晴れていたとしても雨具は必需品。
山の天気は変わりやすいのですね。


また、この雨では多くの雷鳴が轟いていました。
この付近には落雷も非常に多いようです。
今回折り畳み傘を持っていたのですが、落雷を避ける為には
ウインドブレーカーや雨合羽等の方が適しているかもしれませんね。

僕は少しずつ場所を移動してサウス・リム上を数キロメートル進んでいました。
辺りにほとんど観光客が見当たらない上に雨も降っていたので
駐車場に戻るシャトルバスを使うことにしました。
グランド・キャニオン・ヴィレッジのシャトルバスは3月から11月まで運行。
無料で利用できます。

このバスはヴィレッジを循環していますので大変便利です。
バス停の位置は入場の際にもらえるガイドに詳しく書いてあるのですぐ分かります。
日本語ガイドも用意されているのですが
英語の物と比べて、かなり情報量を減らされているのが残念です。

グランド・キャニオン内には多くのハイキングコースが存在します。
多くのコースは生半可な準備で行けるような物ではありませんが
一度は挑戦してみたいなぁ。

本日の宿泊施設


今日はグランド・キャニオンに1日を費やしてしまいました。
昨日の反省から今日は早めに宿を取ることにします。
フラッグスタッフから西に数マイルの場所にある『ウィリアムズ』という街に決めます。

この街は有名なルート66上に存在していて、所謂古き良きアメリカの面影を残しています。
明日はマッスルカーの展示イベントがあるらしく町は交通整理が行われていて賑やかでした。

LAからアメリカに入国し、グランド・キャニオンを目指す予定の方はここに宿を取って
翌朝出発するのも良いです。

本日は『ロッジ・オン・ルート66』に決めました。
外観から調度品まで非常にセンスが良くまとめられています。
また駐車場内には室内には届かない程度の音量でこれまたセンスの良いジャズが流れています。
部屋は少々狭いですが清潔です。
この旅のベスト・モーテルです!!!


スタッフの方によると
6年前に自分たちで設計して建築。
内装に至るまでこだわっているとのことでした。

1年前にルート66を挟んで向かい側に新しい棟を建築したそうですが
そちらは同じコンセプトで、よりモダンな作りになってはいます。

また価格も一般的なモーテルと同じです。
おすすめです。


今日は旅の記念としてカウボーイハットを買ってしまいました。
とっても気に入ってますよ。

明日はいよいよゴールの『ロサンゼルス』を目指します。
たくさんの応援、本当にありがとうございました。
最後のロングドライブとなりますが、気を抜かず無事故、無違反を達成させたいと思います。

今日のルート

旅のデータ
走行時間:3時間
走行距離:144.3マイル(232km)
総走行距離:4,111.7マイル(6,617km)

今日の1枚


アヴィシャイ・コーエンの『Continuo』

イスラエル出身のベーシストアヴィシャイ・コーエンの作品です。

全体を通して壮大なストーリーを感じることができます。
随所に漂う中東の雰囲気が何故かアリゾナの地にも非常にマッチしていました。

このCDではまるでクラシックギターの様なサウンドが聴かれるのですが、
それはウードと呼ばれる中東の音楽で使われる楽器ですね。

それにしても、かなりの完成度です。

◀アメリカ横断13:フラッグスタッフ
▶アメリカ横断15:ロサンゼルス

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