【この記事は2009年8月5日に書かれたものを加筆・修正したものです】

目次

ナッシュビル出発

次の目的地メンフィスは、ナッシュビルからおよそ3時間程度。
なので、チェックアウトぎりぎりに出発。
ルート40を西に向かいます。

ルート40を走る

ギブソン・ギター・ファクトリー・メンフィス

メンフィスでの最初の目的はギターメーカー、ギブソンの工場見学。
ルート40を降りてセカンドストリートを10分程度南下すると大きな建物が見えてきます。
ビルの上には大きく会社名が書いてあるので迷うことはありません。

INFORMATION
Gibson Guitar
住所:145 Lt. George W Lee Ave, Memphis, TN 38103 アメリカ合衆国
営業時間:10時~18時
電話:+1 901-544-7998
工場見学の詳細はこちら

ギブソンには工場見学ツアーがあって10ドルで工場内を案内してもらえます。
平日で、しかもギター工場見学だから予約しなくても問題なく見れるだろう
と思っていたのですが、到着してみるとは既に満員でした。

しかしここまで来て諦める訳にもいかないので
事情を話してキャンセル待ちリストに名前を書いた後、しばらく待ちます。

幸いにも私は1人での参加だったので何とかツアーに参加できました。
しかし工場見学をお考えの方は事前に予約してから行った方が良さそうですね。
メールでの予約も受け付けているそうです。

ツアーの開始前に保護メガネを渡され、注意事項を確認します。
(写真撮影禁止、携帯電話禁止、黄色と黒のラインから出てはいけない等)

この工場では、ジャズの演奏によく使われるボディの中が空洞になった
ホロウギターや半分だけ空洞になったセミホロウギター、
そしてレスポールと呼ばれるロックやポップミュージックによく使われる
ギターの一部を作っています。
(型番はES-175,ES-335,レスポールカスタム,SG)

ピックアップやコンデンサー等の電気系統を除く全てをこちらで作っていて
その一部始終を見学できます。

ギターにとって湿度はとても大切な要素で、工場内も一定の湿度に保たれていました。
また専用の塗装ルーム、職人さんの使う机等、
工場内の機械等はよく考えられた動線の上に配置されています。

ツアー中に使う保護メガネとツアーのチケット

ツアー参加者は小学生くらいのお子さんからからご老人まで様々
男女比1:1くらいでした。

ギブソン・ファクトリー・ツアー動画

メンフィスという街

工場見学後、数本のギターを弾かせてもらい外に出ます。
どこからかブルースが聞こえてきます。

音のする方へ向かってみます。
なんと1ブロック先がメンフィスでも最も有名な『ビール・ストリート』でした。
ナッシュビルよりも生演奏をやっているお店は少なかったものの
全く違った雰囲気を醸し出しています。
通りがブルースで溢れていました。

ナッシュビルでは洗練されたブルーグラスやカントリーミュージックを
プロミュージシャンや若手バンドが演奏していました。

それに対してメンフィスではブルースを多くの御年配の方がパワフルに演奏しています。
若手ミュージシャンも何人か見受けられましたが、数は多くはありませんでした。

昨日ナッシュビルで見たギタリストはほとんどがテレキャスターを弾いていましたが
メンフィスではほとんどがストラトキャスターを使っていたのも面白かったです。

メンフィスの公園のステージで演奏する人たち
メンフィスのストリート脇に作られたステージ
ビール・ストリート@メンフィス
メンフィスのビール・ストリートの看板

周囲のストリートの至る所にひっそりとポリスカーが停まっています。
ストリートのショップの店員さんに
「ここはポリスカーが多いけど治安は悪いの?」
と聞くと
「酒と音楽が集まるところだからしょうがないよ。
でもコップカーが守ってくれるから問題ないよ」
とのこと。
「確かにクレイジーなやつは多いけどね」
と付け加えてました。

私はポリスカーをコップカーという呼び方を初めて聞きました。
これから使っていこう。
コップカー。

バーベキュー

ところでメンフィスで音楽以外に有名な物を知っていますか?
実はバーベキューなんです。

レストランのスタッフの方から、
ここメンフィスではバーベキューコンテストが開かれる程
バーベキューが凄いとの情報を得ました。

知らなかったー。
早速おいしそうなバーベキューショップを探すことに。

ビール・ストリートの真ん中の交差点に面したレストランに入ってみます。
ソーセージと豆ご飯のプレートを注文。
おおざっぱな作りでしたがバーベキュー独特の香りでおいしかったです。

本日の宿泊施設

INFORMATION
Super 8 Memphis/Dwtn/Graceland Area
所在地: 340 W Illinois Ave, Memphis, TN 38106 アメリカ合衆国
電話: +1 901-343-6425

数件のストリート・コンサートをハシゴした後、宿探しへ。
レストランで教えてもらったモーテルエリアに向かう途中で
モーテル6を発見したので立ち寄ってみると、コップカーと警官が集まっていました。
何やら事件があったようです。

値段だけ聞いてそこを後にします。
そして次に見つけたスーパー8に行ってみます。
双方の価格を比較して安かったスーパー8に泊まることにしました。

部屋に入った時に食べかけのピザがあったり
誰かの下着が脱ぎ捨てられていた点に関しては目をつぶることにします。

部屋の雰囲気

周囲には廃墟と化した教会やら畑やらがあってわくわくします。

部屋の入口からの風景。廃墟が・・・

明日はミシシッピ州縦断のロングドライブ。
一気にニュー・オーリンズを目指します。

こちらも有名な音楽の街。
どんな出会いが待っているのか楽しみです。

旅の記録

旅の記録
走行時間:3.5時間
走行距離:233.6マイル (375km)
総走行距離:1,532.6マイル (2,466km)

今日の1枚


César Camargo Mariano & Romero Lubambo『Duo』

無人島に1枚CDを持って行けるとしたら迷わずこれ!
ブラジル出身のRomero Lubamboはピックを使わず指で演奏するギタリスト。
クラシックギターのテクニックを使ったピッキングで繊細な音を作り出します。

また同様にブラジル出身のCésar Camargo Marianoは
非常に音楽的で透き通った音を奏でるピアニストです。

DUO形式の一つの完成形。
ラテンありスタンダードありで全く飽きずに聞き続けられます。

あまりにもハイレベルな共演の為、BGMには向かないかもしれませんね。
(褒め言葉ですよ)
◀アメリカ横断05:リタイアか!?ナッシュビル
▶アメリカ横断記07:ニュー・オーリンズ

おすすめの記事