今日は代官山で生徒さんの発表会がありました。僕も楽しく演奏させてもらいました。多くのお客さんの前でしっかり向かい合って演奏する姿がとても印象的でした。
でもその方が演奏後にとても悔しそうに言っていました。精一杯練習したのに思ったように演奏できなかったと。
実は僕も過去に同じような経験をして本当に悔しい思いをしたことがあります。時には終演後に人知れず涙を流した経験もあります。
思い立って共演者の方々にもそのような経験があるか訪ねてみると、その全員が過去には思うような演奏ができず、泣くほど悔しい思いをしたことがあるということでした。
僕は、音楽を志す人は技術より先に耳が成長すると考えています。良い演奏を判断する耳が先に成長してしまうから、それに追いつかない自分の技術力に悔しい思いをし続けるのだと思っています。
完璧な人間はいません
自分の技術力の限界に挑むのであればうまくいかないことも多々あると思います。これからプロの世界を目指していく若い皆さんがそんな経験をすることを恥ずかしく思う必要はありません。むしろ上達するために絶対必要な経験です。
しかしできないことを改善せず、放置しておくのであれば、それは恥じるべきことです。必ずできなかった原因を明らかにして、改善するための方法の仮設を立て、それを実行することです。今後演奏することがない曲であってもです。
よく『過ぎたことにくよくよしない』と前向きに考える方がいますが、半分正しく半分は間違っていると思います。直後は失敗した事実をしっかり受け入れ、気持ちが落ち着いたら何が原因だったのか、自分の中で明らかにします。これは仮設で構いません。まずしっかり考え、自分なりに答えを導く体験をすることが大切です。そしてできるだけ早く後ろ向きな気持ちを手放し、改善のための練習を始めることです。
泣くほど悔しい思いをしてもなお音楽を続けようと思うなら、上達する見込みがあると思います。
まだ1度も泣くほど悔しい思いをしたことがない方、是非一度無料体験レッスンにいらしてください。泣くほど上達できる環境をご用意させていただきます!