前回『成功するミュージシャンの考え方3』からの続き。

世界的に活躍し、憧れの存在である彼のその質問は
僕にとっては意外でした。

しかし、それは同時に僕に新たな気づきを与えてくれた瞬間でもありました。

例え一流のミュージシャンであっても
自分にとって有用なことは素直に質問する。
そこに立場の違い、ましてや人種、年齢など関係ないのです。

素晴らしい人間性とキャリアを兼ね備えた人々は共通点があります。
自身の好奇心に非常に素直で、常に刃を研ぐという努力を怠らない。

職種が違っても、みなこの共通点を当たり前に備えているのです。

他者に素直に教えを請うことができない方もいらっしゃるかもしれません。
質問をした瞬間に自分の立場が低くなるように感じるのではないでしょうか?

本当に必要な物はその程度の事で揺らいでしまうプライドではないはずです。

刃を研ぐことを怠らず、自身の持てる技術を誰かの為に使うことが習慣として定着していれば
揺るぎない自信が少しずつ自分の中で成長していくのを感じられると思います。

ルバンボと会うにあたって私は数多くの質問を一枚の紙にまとめて持って行きました。
その質問の多さに彼は驚いていましたが・・・

その中で最も印象に残る彼の言葉をここに記そうと思います。

 

Q. How can we become a great musician, like you?
A. We must be humbled to music at first.

 

「僕たちは音楽に対して謙虚でいなくてはいけない」

彼はそう答えた後、音楽の持つ偉大さや素晴らしさを心から楽しそうに語ってくれました。

僕は音楽は自然の一部だと考えています。
その時、その場にあるべき音を捉え、紡いでいく。
そんな表現が自分にはしっくり合っているような気がします。

音楽という大きな自然現象により自分がギターを弾かされている。
そういった意味で表現者は音楽の下僕であると考えています。

彼と話しながらそのような自分の考えが間違っていなかったのかなと実感できました。

それは、本当に素晴らしい誕生日プレゼントでした。


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