前回『成功するミュージシャンの考え方1』からの続き。
「今日はこれからシャツにアイロン掛けをしなくてはならないんだよ」
部屋に僕を招き入れたルバンボは静かに笑いながらそう言いました。
おどけてそのシャツを見せた後、彼は僕をカウチに促し
「君の演奏を見せてくれるかな?」
と、優しい表情で僕が持ってきたギターケースを指差しました。
ケースからギターを出し膝の上に乗せると不思議と緊張が溶けていきました。
僕の演奏が終わると彼はケースから自身のギターを取り出しこう言いました。
「では何か一緒に演奏してみよう」
僕は自分が長い間ギターを演奏し続けてきて本当に良かったと思いました。
この時はまだどんな音楽が生まれるのか全く想像できなかったけれど、
ただ素晴らしい予感がすみやかに心のなかを満たしていくのを感じていました。
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