「プリング・オフ」はギター演奏のための必須テクニックです。
エレキ、アコギ、クラシック、ベースはもちろん
バンジョーでも頻繁に使う技術です。

しかし、きれいなプリング・オフができる方は意外に少ないです。
自身のプリング・オフに問題がないと思っている人も
もう一度確認してみましょう。

目次

美しいプリング・オフのための2つの技術

美しい「プリング・オフ」の基本は直前の音と同じ音量が出せるということ。
しかも速いフレーズの中でも安定した音量を出す必要があります。
流れるようなレガートプレイを目指す方は必ずマスターしましょう。
そして同じ音量が問題なく出せる方は、更に進んで音量をコントロールできるようにします。
「プリング音」は「プリング直前の音」よりも音量を大きくしたり小さくしたりできます。
ここまでを意識して練習をします。

2番めの美しい「プリング・オフ」の基本は、ノイズを出さないことです。
クラシックやアコースティックな演奏の時は気にならない不要弦のノイズでも、
歪ませたエレキ・ギターではプリング直後の指が開放弦に触ってしまい
ノイズが出てしまうことが多々あります。

指の動きを必要最小限に抑え、音を出さない弦をミュートする技術が必要です。

では、この2つの技術を習得するための基本的なエクササイズを考えてみましょう。

美しいプリング・オフのための2つのエクササイズ

1.プリング直後の左手の指を高音弦にタッチ&ストップする
2.各指を独立して動かす。

1.プリング後の指を隣の高音弦にタッチ&ストップする

プリング直後の左手指に意識は持てていますか?
ほとんどの方の意識は「指で弦を引っ掛ける」ところで終わっています。
プリング直後の指の行き先までしっかり意識することで安定した演奏ができるようになります。

以下の譜例を演奏してみましょう。

7フレットをプリングした後、1弦に指がもたれ掛かるようにしてみてください。
練習初期は大きな音を出すのが難しいかもしれません。
しかし、練習を続けていくと、より少ない動き、必要最小限の力で
大きな音を出せるようになっていることに気づくはずです。

2.各指を独立して動かせること。

各指で「プリング・オフ」をするエクササイズを紹介します。

「プリング・オフ」した指は隣の高音弦にタッチ&ストップすることが前提です。
このエクササイズではテンポを速めることは重要ではありません。
重要なのは、安定をした音量を保つこと、そしてノイズを出さないこと。
ゆっくりで良いので確実に美しい音が出せるようにします。

まとめ

いずれのエクササイズに言えることですが、
テレビを見ながら漠然と回数を重ねることは避けてください。
短い時間でも集中してやったほうが上達します。
そして必ずどの部分を鍛えているのか、その練習の目的は何かを
意識して丁寧に演奏するのが大切です。


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